医師が元気に働くための7か条

メンタルヘルス不調者のいる割合を産業別に見た場合、「医療・福祉」は76.6%で最多です。

その中でも医師は他者に相談しにくいパーソナリティーであり、医師の30人に1人が自殺を考えているという現状があります。

医師が元気に働くための7か条を記します。

⓵睡眠時間を充分確保しよう。

・最低6時間の睡眠時間は質の高い医療の提供に欠かせません。
・患者さんのために睡眠不足は許されません。

⓶週に1日は休日をとろう。

・リフレッシュすればまた元気に仕事ができます。
・休日をとるのも医師の仕事の一部と考えましょう。

⓷頑張りすぎないようにしよう。

・慢性疲労は仕事の効率を下げ、モチベーションを失わせます。
・医療事故や突然死にもつながり危険なのでやめましょう。

⓸「うつ」は他人事ではありません。

・「勤務医の12人に1人はうつ状態」
・うつ状態には休養で治る場合と、治療が必要な場合があります。

⓹体調が悪ければためらわず受診しよう。

・医師はとかく自分で診断して自分で治そうとするもの。
・しかし、時に判断を誤る場合もあります。

⓺ストレスを健康的に発散しよう

・飲んだり食べたりのストレス発散は不健康のもと。
・運動(有酸素運動や筋トレ)は健康的なストレス発散に最も有効です。
・週末は少し体を意識的に動かしてみましょう。

⓻自分、そして家族やパートナーを大切にしよう。

・自分のいのち、そしてかけがえのない家族を大切に。
・家族はいつもあなたのことを見守ってくれています。

自分のストレス状態を自覚し、うまく発散することをこころがけましょう(^^)。

頭頚部がんの予防に歯磨きは1日2回以上?

名古屋大学などの研究グループは頭頚部がん発症リスクに歯磨きの回数が関連していることを確認しました。

頭頚部がんの危険因子として

・飲酒

・喫煙

・歯周病

・歯の喪失

・歯磨き回数

などが報告されています。

これらが危険因子としてあげられるのは、口腔環境が頭頚部がん発症と密接に関係しているためです。

歯磨きはその有害物質を除去できるため有益に働くと推察されています。

研究結果では1日1回の歯磨きと比べて、1日2回以上の歯磨きの方が頭頚部がんの発生率が少なかったという結果が出ています。

「芸能人じゃなくても歯は命!」

ということで、毎日朝・晩2回の歯磨きをこころがけましょう!

健康寿命をのばそう

世界最高レベルの平均寿命を達成した日本ですが、これから目指していくのは健康寿命の延伸です。

健康寿命とは

「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間。」

平均寿命と健康寿命の間には男性で約9年、女性で約12年もの開きがあります。

なるべく、この健康でない期間を減らしていくことがこれからの日本の課題のひとつになります。

高齢者で問題になるのは、⓵ロコモティブシンドローム、⓶サルコペニア、⓷フレイルなどの言葉で表せられています。

⓵運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態。

⓶筋肉量の減少による身体機能の低下。

⓷虚弱状態。

これらの予防のために気を付けることは、ズバリ、食事と運動です。

1.タンパク質をしっかり摂る。(良質な魚、お肉など)

2.有酸素運動と筋トレ。(片足立ち、スクワット)

身の回りの高齢者が要介護に陥らずに生活ができるように、良い食生活と運動習慣で病気の予防を心掛けたいものです。

PHR(personal health record)への取り組み

PHRって知っていますか?

患者さんの医療・健康情報を一元管理する仕組みのことを指します。

医師として仕事をしていると、急患が運ばれてきたときに、その人がもともと何の病気を持っていて、どういう薬を飲んでいるのか、まず体の状況を知りたい。

しかし、初めての病院にかかった場合、その情報が何もないのでご本人やご家族から聞き出さなければなりません。

PHRは、医療情報を素早く提供し、適切な診断・治療を行うためのツールになります。

今のところ、日本では病院によって使われているカルテがバラバラですが、例えばイギリスでは、電子カルテが2種類だけと共有しやすく、患者の情報はすべてクラウド

で管理するEHR(electronic health record)を実現しています。国営化したイギリスだからできることです。

様々の業態のクリニックがあり、専門医にかかりましょうの国である日本において、PHR実現のカギとなるのが、スマートフォンとマイナンバーカードだと思います。

皆さんがすぐにできることは、自分の健康・医療情報をスマホの写メにとっておくということです。

自分の採血、レントゲンなどの画像・生理検査の結果をすべてスマホに保存しておくことは、いざというときに役立ちます。

急に具合が悪くなった時に、その個人健康情報は診察する医師にとって診断・治療を決める際の手助けになります。

また、診療データを共有するために、保存した医療・健康情報を自己の所有物として、病院診察後にマイナンバーカードに入れ込む仕組みを作るのが良いのではないかと考えます。

患者さん本人の指示で、病院は情報を利用でき、必要な時にはいつでも自分のカルテをみることができる。

つい数日前にとったMRIを、またこっちの病院でも同じMRIをとるなんてことは無駄ですよね。

PHRの活用で、より便利に、病院を利用できる環境になればいいなと思います。

理容室でのご老人の素晴らしい対応

髪が伸びたので、仕事終わりに理容室に行ってきました。

そこに、見習いの若い新人さんが働いていました。

まだカットはさせてもらえず、シャンプーと顔剃りだけしていました。

すると、私のとなりに座っていた白髪で70代くらいのおじいちゃんが、

おじいちゃん「私の髪を切ってほしいな。」

新人さん「今日、はさみを忘れてしまったので…。」

おじいちゃん「そんなこと言わずに切ってよ。」

先輩がはさみを貸してくれて、新人さんのカットが始まりました。

おじいちゃん「いいねー、うまいねー。」

おじいちゃん「バリカンの音がいいねー。」

新人さんと何気ない話をしながら、自分の頭で練習してくれと言わんばかりの気持ちの良い対応をなされていました。

高齢者の心の余裕ですね(^^)。

私も見習おうと思います。

風邪をひきやすい人の特徴

風邪をひきやすい人とひきにくい人との違いについて、地域住民約4万人を対象に横断研究した論文を読みました。

それによると風邪をひきやすい人は、

①食事が不規則、かつ偏食。

②睡眠5時間以下。

③運動習慣なし。

④時々飲酒する(月1-3回)

ということでした。また、採血データでは白血球数、血清ALTが高く、血清HDL-Cが低い人が風邪をひきやすいという結果でした。

何の病気でもそうですが、

「適度な運動と規則正しい生活を!」

自分の体は大切に使いましょうね(^^)。

喫煙に安全なレベルは存在しない!?

医学雑誌を読んでいたらこんなことが書いてありました。

1日1本の喫煙による冠動脈疾患・脳卒中リスクは予想以上に大きく、1日20本の喫煙によって増加するリスクの約半分に及び、心血管疾患において安全なレベルの喫煙は存在しないことが示されました。

つまり、心疾患を引き起こさないレベルの安全な喫煙は存在しないので、たばこをやめるときは本数を減らすのではなく、スパッとやめる必要があるということです。

また、最近は加熱式たばこが販売されていますが、これも喫煙者が期待しているほどのリスク軽減に寄与しないことがわかっています。

ここで正しい禁煙方法です。

①期日を決めて一気に禁煙を実行し、完全に禁煙する。

②ある程度の禁断症状(ニコチン離脱症状)を覚悟する。

③吸いやすい「行動」をやめる。

④吸いやすい「環境」をつくらない。

⑤吸いたくなったら「代わりの行動」を取る。

⑥自力でできない場合は禁煙補助薬を使用(禁煙外来)。

 

逆に、禁煙でやってはいけないことは、

①だんだんと減らそうとする。

②軽いたばこに変える。

③加熱式たばこ・電子たばこに変える。

④「1本くらいなら」と甘く見る。

の4つです。

また、受動喫煙も安全なレベルは存在しないことが証明されているので、健康のためには禁煙は必須です。

長生きをしたい人は今すぐ禁煙しましょう!

 

ストレス緩和に効果的!マインドフルネス呼吸法!

皆さん、ストレスはたまっていませんか?

無気力、イライラなどの根本的な原因は、意識が過去や未来ばかりに向かい、自分が「いまここ」にない状態が慢性化していることにあります。

「あーあのときこうしてれば良かったのになー(過去)」

「この先私はどうなってしまうのかな(未来)」

人間は雑念を次から次へと生み出す生き物です。

ここで、少しでもストレスを軽減させるためにやってほしいことが、このマインドフルネスです。

マインドフルネスとは、「明確な方法で何かに注意を向けること」です。

過去や未来にとらわれずに、自分はいまここにいるということに気づくという作業をすることです。

雑念が浮かんだら、

1.イスに座ってゆったり力を抜いて、目を閉じる。

2.身体の感覚に意識を向ける。

右足が重くなーる。

次に左足が重くなーる。など。

自分に暗示をかけるように。

3.呼吸に注意を向ける。

空気が鼻を通っている。

呼吸が深くゆったりとしている。

自然に呼吸ができている。

呼吸ができていることに感謝する。

酸素を作ってくれている植物にありがとうと言う。

4.雑念が浮かんだら…。

雑念が浮かんだ事実に気づき、注意を呼吸に戻す。

雑念は生じて当然なので、自分を責めない。

 

人生は判断の連続です。この時にはこうする。あの時にはああする。

無意識のジャッジがストレスとして膨らんでいきます。

マインドフルネスはいまここにあるものに気づくこと。

判断はしません。

今を感じるだけ。

「壁の色が茶色だなー。」

「室温が快適だなー。」

「イスの座り心地がいいなー。」

現在に在ることを感じることがストレスの緩和につながります。

強いストレスが完全になくなるわけではないかもしれませんが、ストレス緩和の方法として、このマインドフルネスを知っておくとよろしいかもしれません。

 

Windowsノートパソコン有償譲渡会に行ってきた。

本日は仕事がお休みです。

仕事が休みの時は午前中、パパ(私)が子供2人の面倒をみてママが自由時間。

午後はママが子供2人の面倒をみてパパが自由時間という決まりがあるので、午前中に子供2人を連れて、ノートパソコンの有償譲渡会に行ってきました。

官公庁・大企業では、情報セキュリティを強化するためにパソコン機器を定期的に入れ替えます。

これらは3-5年のリース契約で運用され使用頻度が少なく、この先も十分使用できる美品状態の機器が多いことが特徴です。

お得なお値段でノートパソコンが買えるとのことで行ってきました。

午前11時からだったので、時間通りに会場に行くと、激込み!

大行列でかなり待ちそうだったのでそのまま帰りました(><)。

パソコンを買うために子供2人連れて1-2時間も待つのは萎えますので…

バーミヤンで食事して、午後からもう一度行って買ってこようと思います(^^)

2018年診療報酬改定が決定

今年の診療報酬改定が決定しましたね。

基本方針に「医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価」「外来医療の機能分化、重症化予防の取り組みの推進」「質の高い在宅医療訪問看護の確保」「国民の希望に応じた看取りの推進」などが盛り込まれました。(日経メディカルより)

今後は超急性期、急性期、回復期、慢性期病院への機能分化と、在宅医療が増えて、在宅で看取りをすることも増えてくるものと思われます。

定期的に訪問診療により計画的に医学管理を行うことを評価した在宅時医学総合管理料在医総管)、施設入居時等医学総合管理料施医総管)では、月2回訪問の点数が100点引き下げられる一方、機能強化型在宅療養支援診療所・病院を除いて月1回訪問の点数が20~50点引き上げられる。月1回の訪問診療で医学管理が可能な患者については月1回の診療を基本とし、より多くの患者を診てもらう狙いがあるとみられる。(日経メディカルより)

これから発展していくだろうと思われる遠隔診療についてですが、オンライン診察料が新設された一方で電話等再診については定期での診察では算定できず、最低でも6か月は外来に通ってもらう必要があり、遠隔診療導入のハードルは上がったと判断されます。

オンライン診察では「オンライン診療料」(70点、月1回)、オンラインによる医学管理では「オンライン医学管理料」(100点、月1回)が新設される。オンライン診療料の対象は特定疾患療養管理料、地域包括診療料、認知症地域包括診療料、生活習慣病管理料などを算定している患者で、これらの医学管理にかかる初診から6カ月以上、同一の医師が対面診療を行っていることが要件。施設基準には、厚労省が定める指針などに沿った診療体制を有すること、1カ月当たりの再診料(電話等再診は除く)・オンライン診療料の算定回数に占めるオンライン診療料の算定割合が1割以下であることなどが盛り込まれる。
オンライン医学管理料は、対面診療による管理料などを算定していない月に、オンラインによる医学管理を行った場合に算定できる。(日経メディカルより)

仕事で忙しくて、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の治療ができずに脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまう人を減らすために、遠隔診療は非常に良いツールだと思っていましたが、6か月は病院に通わないといけないというのは、働き盛りの人達にとっては高いハードルなのかと思います。予防医療の推進、遠隔診療を推進するのであれば、もう少し導入しやすいかたちにかえてほしいと願っています。