2018年診療報酬改定が決定

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今年の診療報酬改定が決定しましたね。

基本方針に「医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価」「外来医療の機能分化、重症化予防の取り組みの推進」「質の高い在宅医療訪問看護の確保」「国民の希望に応じた看取りの推進」などが盛り込まれました。(日経メディカルより)

今後は超急性期、急性期、回復期、慢性期病院への機能分化と、在宅医療が増えて、在宅で看取りをすることも増えてくるものと思われます。

定期的に訪問診療により計画的に医学管理を行うことを評価した在宅時医学総合管理料在医総管)、施設入居時等医学総合管理料施医総管)では、月2回訪問の点数が100点引き下げられる一方、機能強化型在宅療養支援診療所・病院を除いて月1回訪問の点数が20~50点引き上げられる。月1回の訪問診療で医学管理が可能な患者については月1回の診療を基本とし、より多くの患者を診てもらう狙いがあるとみられる。(日経メディカルより)

これから発展していくだろうと思われる遠隔診療についてですが、オンライン診察料が新設された一方で電話等再診については定期での診察では算定できず、最低でも6か月は外来に通ってもらう必要があり、遠隔診療導入のハードルは上がったと判断されます。

オンライン診察では「オンライン診療料」(70点、月1回)、オンラインによる医学管理では「オンライン医学管理料」(100点、月1回)が新設される。オンライン診療料の対象は特定疾患療養管理料、地域包括診療料、認知症地域包括診療料、生活習慣病管理料などを算定している患者で、これらの医学管理にかかる初診から6カ月以上、同一の医師が対面診療を行っていることが要件。施設基準には、厚労省が定める指針などに沿った診療体制を有すること、1カ月当たりの再診料(電話等再診は除く)・オンライン診療料の算定回数に占めるオンライン診療料の算定割合が1割以下であることなどが盛り込まれる。
オンライン医学管理料は、対面診療による管理料などを算定していない月に、オンラインによる医学管理を行った場合に算定できる。(日経メディカルより)

仕事で忙しくて、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の治療ができずに脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまう人を減らすために、遠隔診療は非常に良いツールだと思っていましたが、6か月は病院に通わないといけないというのは、働き盛りの人達にとっては高いハードルなのかと思います。予防医療の推進、遠隔診療を推進するのであれば、もう少し導入しやすいかたちにかえてほしいと願っています。

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