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ハーブ、サプリは医薬品より重篤

ハーブやサプリメントによる肝障害が従来の医薬品による肝障害よりも重篤かつ再発しやすいとの報告が論文で発表されました。

Clin Gastroenterol Hepatol(2018; 16: 1495-1502)

サプリメントによる肝障害患者の平均年齢は48歳で、女性が63%を占めました。

摂取理由の半数近くがダイエットです。

患者の68%はALTの平均値が正常上限値の37倍に上り、78%は黄疸を発症し、6%が急性肝不全に進行していました。

一方、従来の医薬品による肝障害患者で急性肝不全へ進行した患者は4%。

サプリメントによる肝障害患者の9%が肝障害を再発していましたが、従来の医薬品による肝障害患者では6%でした。

サプリメントは自然のものだから無害である、という考えは危険かもしれません。

サプリメントは医薬品とは違うカテゴリーに分類されているため、有効性・安全性試験の規制を免れています。

そのため、サプリメントは無害であるとは言えませんし、また、有効であるとも言えません。

自然のもの由来であったとしても、サプリメントは医薬品と同じように肝障害を引き起こす可能性があることを認知しておくことが重要で、我々医療従事者が患者さんに情報提供することで、肝障害の発症、再発を避けることができるかもしれません。





















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