プロバイオティクスは常に”良い菌”ではない

Pocket

プロバイオティクスは腸の健康に良いものと考えられ、プロバイオティクスが含まれるサプリメントやヨーグルトを定期的に摂取している人も少なくありません。

しかし、炎症性腸疾患(IBD)など腸に炎症が生じ、腸管上皮のバリア機能が損傷している状態では、プロバイオティクスはむしろ有害に働く可能性があることを示唆する論文がProc Natl Acad Sci USA(2018;115: E10539-E10547)に掲載されました。

上皮バリア機能が障害された状態のマウスにプロバイオティクスを投与しても、上皮バリア機能障害および炎症誘発反応は改善されませんでした。

プロバイオティクスは、腸管上皮バリア機能が正常な状態であれば有益ですが、バリア機能が障害されていると、バリアをすり抜けて侵入する細菌と同様にむしろ害を引き起こす可能性があります。

IBDや大腸癌など、腸疾患をもっている人にとってプロバイオティクスの摂取は気をつける必要があるかもしれません。



ブッツ・デリカテッセン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です