シダキュアについて

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スギ花粉のアレルギーを起こす蛋白をラムネ状の錠剤にしたものを舌の下に入れて、唾液を1~2分飲み込まずにためておくことで、少しずつ体に取り入れ、アレルゲンに慣らしていく治療です。

初回を外来で行ったあとは、毎日自宅で実施します。最低3年間、できれば4年間続けたいのですが、4年間と5年間の治療終了後の差はほとんどありませんので、まず4年間を目標にするのが良いと思われます。4年間行って終了後、その時点の効果は8年程度はもつようです。

スギもダニも、一度始めたら1年を通して継続して行うのですが、スギの場合は、「スギの花粉が飛んでいない時期に始める」という決まりがあります。通常、6月上旬~12月上旬のあいだに開始します。ダニは1年を通していつからでも始めることができます。

効果としては、おおむね20%の人には無効で、20%以上の人は治ってしまい、残り60%前後の人は薬が1段階以上少なくてすむ程度に改善します。

副作用としては、治療開始から1ヶ月~1ヶ月半の間、薬を内服すると1分程度、口の中や舌がピリピリしたり、耳がかゆくなったり、胃がムカムカする症状がみられます。

がまんできないほどのものではありませんし、慣れてしまうと消えてしまう症状です。

口の中がひどく腫れた、という報告はありますが、治療を休んで抗アレルギー剤を飲むと回復し、その後また治療が再開できた、という報告が多いです。理論上はアナフィラキシーのような重症な症状があっても良いのですが、報告はほとんどありません。

舌下免疫療法は、根本的にアレルギー体質を改善させますので、「治す」ということを目指す唯一(注射による免疫療法を考えれば唯二)の治療法ということになります。

スギ花粉症に悩んでいる方は、ぜひ一度前向きに検討していただきたいと思います。

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