月別アーカイブ: 2018年10月

子宮頸がん(しきゅうけいがん)は予防する方法があります

未来を守るために、いま知っておきたいこと

子宮頸がんは子宮の入り口部分(頸部)にできるがんです。

20〜30代の若い女性に子宮頸がんが増加しています。

初期の子宮頸がんにはほとんど自覚症状がありません。

子宮頸がんになると、妊娠や出産に影響が出る可能性があります。

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウィルス(HPV)です。

ワクチンで96.9%の子宮頸がんの発生予防ができます。

ワクチン接種と検診で子宮頸がんを予防しましょう。

定期接種の対象年齢は小学6年生から高校1年生までの女子です。

ワクチン接種で85%以上の人が注射部位の痛み、赤み、腫れを感じますがそのほとんどは一時的な反応です。

注射後の失神は思春期の女性に多いと言われているため、注射後30分程度は座って安静にしましょう。

現在の日本におけるHPVワクチン予防接種率は約1%と悲惨な状況になっています。

毎年10000人もの女性が新たに子宮頸がんと診断され、子宮頸がんが原因で約3000人が亡くなっています。

そして、20代後半から30代という子宮頸がんの発症年齢と、出産年齢のピークが重なることが知られています。

右肩上がりに増加している子宮頸がんを予防するために、子宮頸がんワクチンを打ちましょう。

希望する方はお近くの産婦人科にお問い合わせ下さい。

水ぼうそうの息子と娘

先々週7歳の息子が水ぼうそうにかかりました。

身体中に水ぶくれができて、熱も上がって辛そうでした。

すべての発疹がかさぶたになるまでは他の人にうつす可能性があるため、一週間くらいずっと家の中で過ごさないといけません。

子供がずっと家の中で過ごすのは大変なストレスで、やっと治って良かったと思っていたら、昨日から2歳の娘の身体にまたポツポツが…。

小児科を受診しバルトレックスをもらってきました。

また一週間くらい娘と家で過ごします…。

水疱瘡流行っていますのでお気をつけ下さい。

10歳代へのタミフル投与解禁

2018年5月16日から、10歳代患者へのタミフル投与が再開されています。

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会は2018年5月16日、抗インフルエンザ薬のタミフル(一般名オセルタミビル)について、10歳代患者への投与を再開する方針を決めました。

タミフルは2001年の発売以降、服用した子供が自宅マンションから転落するなどの異常行動が相次ぎ報告されました。

2007年には、タミフルの添付文書の警告欄に「10歳以上の未成年の患者では、原則として使用を差し控えること」と記載され、10歳代の患者には事実上、使用できなくなりました。

しかし、ほどなくリレンザ(ザナミビル)などの他の抗インフルエンザ薬を使用した患者でも異常行動が出現していることが判明。

厚生労働科学特別研究事業「インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究」の調査報告書でも2009/10シーズンの報告以降、「抗インフルエンザウイルス薬の種類、使用の有無と異常行動については、特定の関係に限られるものではない」と記載され続けてきました。

にもかかわらず、タミフルの解禁は引き延ばされてきました。

解禁がこのタイミングになった理由について、「研究班に10年分の調査データが集積され、科学的な判断をするに足る十分なエビデンスが得られたから」と担当者は説明しています。

また、他の理由について「2018年6月にタミフルの後発品が発売された。新しい作用機序の抗インフルエンザ薬、ゾフルーザ(バロキサビルマルボキシル)(単回投与、経口薬)も2018年3月に発売になった。そうしたことも今回の判断に影響しているようだ。」

仮に次シーズン、ゾフルーザ服用者で異常行動がほとんど報告されなければ、異常行動の原因がタミフルやリレンザなどのノイラミニターゼ阻害薬だった可能性が高まります。

解禁後も、これまで通り抗インフルエンザ薬の服用者だけでなく、服薬していない患者でも異常行動に注意していくことが重要です。