2018年11月5日に行われた日本糖尿病学会が主催する糖尿病食事療法に関するシンポジウムについての要約です。
ガイドラインの軽労作の人の摂取カロリー=標準体重×25-30Kcalは何の根拠もない。
そもそもカロリー摂取の計算は不可能。
例えば、牛肉でも100gあたりのカロリーは146Kcalから456Kcalまである。
食品表示法による許容範囲は-20%から+20%まで認めている。
白米だけ食べた人の血糖値の上昇が一番大きく、タンパク質や脂質、野菜などを一緒に摂取した方が、カロリー摂取は増えているのに血糖値が下がる。
タンパク質を食べると、GLP-1が分泌され、インスリンがさらに分泌され、血糖値が下がる。
脂質を食べると、GIPが分泌され、インスリンがさらに分泌され、血糖値が下がる。
カロリー制限をすると、骨がやせ、筋肉が落ちる。
飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に変えると、死亡者が増える。
飽和脂肪酸摂取を減らすと、死亡者が増える。
糖質を多く取るのと比べて、脂質やタンパク質を多く取ると、空腹感が起こりにくい。
糖質制限(ロカボ食)すると、カロリー制限食に比べて、HbA1cが減少し、中性脂肪も減少し、体重も減った。
カロリー制限をすると基礎代謝が減るが、糖質制限で脂質をたくさん食べると基礎代謝が減らない。
アスリートが低糖質食と高糖質食とを選択すると、低糖質食の方が最大パワーが増える。
ということで、過度な制限はまた良くないですが、糖質制限を中心に食事を考えていくのが今のところ最良の選択なのではないでしょうか。
①間食をやめること。
②ジュースをやめること。
③糖質制限食にすること。